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2006/09/20 学術講演会「大血管障害を見据えた糖尿病治療の新しい流れ」 

 9月7日、保健センターにて藤井寺市医師会主催で、学術講演会が開かれました。佐賀大学医学部の野出孝一教授に,「大血管障害を見据えた糖尿病治療の新しい流れ」という演題でお話いただきました。
 糖尿病は、ただ単に血液の中の糖分が多いと言うだけでなく、細い血管を傷害し、大人の失明、腎臓の機能低下による人工透析、足の壊死を起こす一番の原因である事はよく知られています。しかしそれだけではなく、脳や心臓を養うような大きな血管を傷つけ、脳血管障害や心臓の血管障害を起こす率が、糖尿病を持たない人に比べ、各々 6倍や4倍になる恐ろしい病気です。また全身に血液を送り出す心臓のポンプの働きにも影響を及ぼし、心不全発症のリスクを男性で6倍、女性で10倍も増加させるといわれています。
 このような糖尿病を、どの様にして早期に発見し、状態に応じてどの様な治療を選択して行くかを、最新の知見も交え詳しく講義していただきました。講義の後では、私たち会員の治療に難渋している患者さんの治療に対する質問にも丁寧にアドバイスを頂き、非常に参考になりました。
糖尿病治療、循環器の分野で高名な教授の講演でしたので、藤井寺市医師会だけでなく、近隣の医師会からも多数聴講に来られ、非常に有意義な講演会になりました。
 藤井寺市医師会では、このような講演会や症例検討会を数多く開き最新の知識を皆様への治療に役立てるよう、努力しています。

白 江 医 院 白江 淳郎


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