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第7回藤井寺市医師会市民公開講座についての報告 

 平成18年10月28日(土曜日) 大阪女子短期大学グリーンホールにて 第7回藤井寺市医師会市民公開講座 “メタボリックシンドロームについて考えよう”が 行なわれました。天候にもめぐまれ 最近のトピックスであったため 約150名の参加がありました。多数の市民の方々の参加有難うございました。

 今回は 講演を市立藤井寺市民病院の笹川副院長と 管理栄養士チーフの田辺さんにお願いし 笹川先生には医療面から 田邊さんには栄養面からお話をしていただきました。
 笹川先生のお話では 生活習慣病として 高血圧、糖尿病、高脂血症が独立した疾患として存在するのではなく それぞれが合併し動脈硬化を起こし脳梗塞や心筋梗塞に結びついていくとのことでした。また その源には 内臓脂肪蓄積が疾患の発症の基盤となっているため 内臓脂肪を減少させることが病気の予防や 病気を持っている人にとっては薬を効きやすくすることができるとのことでした。

メタボリックシンドロームの診断
(1)へそまわりのウエスト 男性 85cm以上  女性90cm以上
(2)中性脂肪150mg/dl以上 HDLコレステロール40mg/dl未満
(3)最高血圧130mmHg以上 または最小血圧85mmHg以上
(4)空腹時血糖110mg/dl以上

(1)と (2)から(4)のうち2つ以上ある人がメタボリックシンドロームと判定します。
 続いて 管理栄養士の田邊さんのお話では 内臓脂肪を蓄積させないようにするためには 油物や砂糖類を控え 魚や野菜類を多く摂取するようにとのお話でした。美味しそうな食事の写真とともに中に含まれている成分の説明があり食欲をそそられながらも食べすぎはいけないと痛感致しました。特に印象に残ったのが 普段たんぱく質と思って摂取しているもののなかにも脂肪がたくさん含まれていることと まず野菜を食べお腹を膨らませてから肉類魚類を食べるということでした。

 133名の方にアンケートにお答えしていただきましたので その一部をここに公表させていただきます。 
男性60名 女性73名  
医療関係者8名  保健福祉関係者4名 専門学生2名 主婦、自営その他101名
50歳以下12名 50歳代20名 60歳代58名 70歳代40名 80歳代8名
藤井寺市民113名 羽曳野市民15名 その他4名

アンケートに書いていただいたご意見の一部
(1)今後気をつけていきたいと思います。やはり運動量を増やしていきたいと思っていま   す。何といっても食事療法だと思いました。
(2)近くでこうして大事なお話を聞けるのは大変嬉しく思います。メタボリックシンドロームについては大体分かっていたつもりですがお話を聞いて決心を新にしました。自分の体は自分で責任を持たねばと。
(3)間食、夜食を一切やめたいと思います。
(4)このたび詳しく説明をしていただき 高血圧の怖さそれぞれの病気併発することも分かりました。
(5)食事のとり方、内容の重要性が良く理解できた。

 その他 約60名の方々から 貴重なご意見を頂きました。今後の参考にさせていただきたいと思います。 有難うございました。

笹川副院長と 管理栄養士チーフの田辺さん
多数の市民の方々に参加ただきました。

藤井寺市医師会副会長 船内洋司


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