スギの着花量は夏の天候に左右されるとされ、昨年の夏が記録的な猛暑であったことからも今年のスギ花粉飛散量は昨年の数倍から10倍とも言われています。
最近ではインターネットやテレビ、新聞などで色々な情報を容易に得ることが出来ることもあり、前もっての対策を相談される方が多いです。
例えば
効果があると聞いた、てん茶、ヨーグルト、レンコン、バナナ etcを摂ってますが、他に何か良い方法がありますか?
アレルギーって治らないのですか?
今年は受験なので、妊娠中・授乳中なので薬を飲まなくても良い方法は?
など様々です。
残念ながら花粉症を完治させることは現在のところ不可能であり、飛散前からの予防内服治療やレーザー治療をお勧めしています。
ご自分で花粉症ですと受診される方の中には、体温・気温での温度差が原因で出現する鼻炎の方も少なくありません。
温度差で出現する鼻水はアレルギー反応ではありませんので、花粉症とは治療法が異なります。
スギ以外にアレルギー反応を引き起こすものには、代表的なものとしてヒノキ、ハウスダスト、ダニ、稲科の植物、雑草、動物、カビなどがあり、原因となるものが複数存在する可能性もあります。
また、最近では中国からの黄砂も原因物質として注目されています。
今年のような大量飛散の年には、初めて花粉症を発症する方が多いことが予想されます。
もしかして花粉症?と疑問に思われた場合には、ぜひ専門医への受診をお勧めします。
田中博紀 |