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歯医者に行くときは
 長寿化社会を迎え高齢者の高血圧症や心臓病、腎臓病、糖尿病、がん、喘息及び慢性肺疾患 などいわゆる非感染性疾患(NCDs)を患っている方が多くなっています。そのような患者さんの診察時、お口を拝見すると、入れ歯がガタガタだったり、グラグラの歯や穴の開いた歯を放置されたままの方を案外多くお見受けします。

 このような、非感染性疾患は、ある程度予防できる物で、そのためには、野菜やお肉お魚などをバランス良く食べることが重要な注意点の1つになるのですが、歯が悪い状態ならば、結局柔らかい物や栄養の偏った食事を摂ることとなり、それが内科的な病気を悪くする元となってしまいます。

 では一念発起して歯医者に行く場合はそのまま行っていいのでしょうか?いいえ、ここで注意して下さい。必ず歯医者に最初に行くときは、歯医者さんに他のお医者さんからもらっているお薬を伝えて下さい!!

 実は、皆さんが普通に受ける歯の治療、たとえば虫歯を削ったり、歯の神経を取ったり、歯石を取ったりそして抜歯も・・・これら全ては外科手術そのものなのです。確かにお腹を切るような大手術ではありませんので、全く健康な人では何も問題は起こりません。しかし、上に書いたような非感染性疾患の方や、骨粗鬆症の方は、普段生活しておられますと、ご自分自身大きく病気を意識することは無いため病気を軽く考えてしまいがち。また、歯が急に痛くなって歯医者に飛び込んだときなどは、早く痛みを止めて欲しくて、ついうっかり、飲んでいる薬や他の医者での治療を伝え忘れてしまうことがあります。でも、そのことが、歯科の治療やその後のお体の状態に大きな影響を与えることがあります。なかなか血が止まらず夜間救急診療所へ行くことになったり、指でも抜けそうなグラグラの歯を抜歯しただけなのに 後に顎の骨に骨髄炎が起こり入院しなければならなくなったり・・・。思いもよらない事態が起こることもあるのです。

 出来れば、いつも飲んでいるお薬の一覧表や、お薬手帳を保険証といっしょに常備しておいて下さい。歯医者さんに限らず、初めて行くお医者さんに診てもらう場合はそれを見てもらえば、その治療時に注意しなければならないことが担当医に伝わりますから。
福田医院 福田 和子

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