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高血圧のコントロールが一番

 高血圧症は私たち日本人にとって非常になじみの深い病気です。

 高血圧症とは『収縮期血圧(最高血圧)140mmHg以上、または拡張期血圧(最低血圧)90mmHg以上」』と定義されています。高血圧症は、ほとんどの場合は無症状です。

 大きな病気にかかって、初めて血圧が高いことがわかることもあり、サイレントキラーともいわれています。症状が出ることが少ないので高血圧症の診断には血圧を測ることしかありません。診察を受ける時はもちろん、家庭でも日常的に正確に測定することが重要です。

 高血圧症は動脈硬化を進行させ、狭心症や心筋梗塞といった冠動脈疾患のリスクを高めますし、心臓肥大や心機能を低下させ、心不全をひきおこします。日本人の死因別死亡数の割合をみると、高血圧すなわち血管の病気による死亡は、がんによる死亡とほぼ同じです。従って、血圧を正常に維持することが最も大切です。

 降圧療法で心不全を50%、冠動脈疾患を20%減らせるというデーターもあります。
高血圧症の治療は生活習慣を直すのが第一です。減塩、食物繊維の摂取、減量、適度な運動、節酒、禁煙に加えて糖尿病や脂質異常症のコントロールが必要です。
それでも血圧が下がらない場合は降圧剤の内服が必要となります。

  ただし降圧剤は高血圧の原因を治すわけではありませんので途中でやめると再び血圧が上がってきます。基本的には降庄剤は使い続けるのが原則ですが、量や種類については、かかりつけ医とよく相談して下さい。

藤田内科医院  藤田 一誠

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