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乳がん検診について

 先日 タレントの北斗晶さんの乳がんの報道以来、乳がん検診希望の方が多く来院されるようになりました。よくある質問に“マンモグラフィー検査と乳房超音波検査のどちらが良いですか”というものがあります。そこで このコーナーをお借りして 両検査の違いについて説明致します。

 マンモグラフィー検査は、乳房をプラスチックの板ではさんでX線で撮影する検査です。乳がん組織は石灰化を起こしやすいので、乳腺内の石灰化を見つけるのを目的とした検査です。若くて乳腺の発達している人にとっては、X線の写真に乳腺は白く写るので不向きです。したがって年齢的には40歳以上の方が適応となり、乳がんと診断できる精度は約80%と言われております。デメリットは、小さい乳房ではプラスチック板ではさみこめない部分があること、放射線の被曝を受けること、痛みを伴うこと、乳腺密度の高い人は判定しにくいことです。

 乳房超音波検査は、超音波を使って乳房内のしこりなどを調べる検査です。辺縁がはっきりしないようなしこりに関しては不向きです。痛みを伴わないので体への負担は少ないですが、現在のところ超音波検診を行うことによる乳がん死亡率の減少効果に関してははっきりしたデータはなく、全国的な調査が行われ検討されているところです。

 また、自己検診も乳がん発見には重要な要素で、乳がんと診断された方の約80%の方が、自己検診にてしこりなどの異常を訴えて来院されています。少しでも小さいうちに発見できるよう自己検診も怠らずに行っていただきたいと思います。
船内クリニック  船内 洋司

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