2011年の読書ベスト3
@「おじさん」的思考 内田樹
A働かないアリに意義がある 長谷川英祐
B昭和二十年夏、僕は兵士だった 梯 久美子
当たり前のことを、当たり前に発言できない国家になってきている日本に、これらの本があることを有難く思います。
今年は115冊を読みました。東北大震災、それによる原発問題など、怒りでアドレナリンを多量に分泌していましたので、その方面の本がかなりの量を占めました。
良識ある政治を期待できなくなり、ポピュリズム、ファシズムが大きな顔をして登場する時代になってきました。来年は、私は一体何に対して怒っているのでしょうか。
私が選ぶ今年度の歌劇ベスト3
(1)ノバ ボサノバ、めぐり会いは再び 星組
これは文句なしに良かった。宝塚観劇が初めて、と言う方は「ノバ ボサノバ」は「びっくりして何が何かわからないうちに終わってしまった」と思われるかもしれませんが、迫力、熱気がダイレクトに伝わり、何度も見るうちに引き込まれてしまいました。
ミュージカルの「めぐり会いは再び」は、この熱気をさらっと冷やしてくれる、小粋な作品でした。
(2)オーシャンズ11 星組
話が進んでいくにつれ、場面転換も歯切れがよく、これでもかと色々ある仕掛けが実に面白い作品でした。
(3)おかしな二人 専科 星組
歌やダンスなし、セリフだけでこのように愉快な舞台が出来るのは、専科の轟さん、未沙さんと、星組若手の実力派の生徒さんの力だと感心しました。
今年はどの組も(一つの作品を除き)十分に楽しめましたが、そのなかで特に印象に残ったものを上げました。しかし一言で言って、星組の一年でした。
最後に、私のお気に入りの月組のレビュー、どれも素敵でした。霧矢大夢、蒼乃夕妃さんのトップコンビが、次回の作品で見られなくなるのは、本当に残念です。この二人は、何時までも見続けたいと思っていた方たちでした。次回の作品を、しっかりと瞼に焼き付けておきたいと思います。 |